両国間の新しい取り決めで、より多くのオーストラリア産マンゴが中国に輸出される。 オーストラリアの生産者が畑で害虫の発生の監視を強化することになり、この変更された検疫条件を中国側が同意した。 以前の検疫条件では、オーストラリアの生産者は畑にゾウムシやミバエがいないことを立証しなければならず、2007年から中国へのマンゴの輸出は限定的なものとなっていた。 
  オーストラリア・マンゴ産業協会のピーター・デリス会長は、「新しい規則により、ゾウムシを調べるために何千個ものマンゴを切る必要がなくなった。 これでシーズン中に期間を長くして供給することができ、劇的に輸出量が増えることを期待している」と話した。 オーストラリアのマンゴ産業は、2008年で1億ドルの規模となっている。 
  またマンゴだけでなくオーストラリア産の柑橘類も中国向けが増える。 以前はオレンジ、ミカン、レモン、グレーフルーツが入った海上コンテナーは中国北部の港しか到着の許可を得ることが出来なかった。 そしてそこで害虫を駆除する為に低温処理を受けなければならず、これが商品の劣化を招いていた。 それでオーストラリアとしては、低温処理時の温度を上げるように交渉をし、今回中国側はこれを承諾した。 昨年、オーストラリアは855トン、金額にして125万ドルの柑橘類を中国に輸出している。 (Source: SMH/AAP, 16/06/09 "Mango and citrus industries boosted under Aust-China deal")